冷え性対策③
⑤過度なアルコール摂取
過度なアルコール摂取もよくありません。よくアルコールを飲むと身体が暖かくなると思っている人がいますが、大きな間違いです。
例えば冷たいビールやハイボール、サワーだけでなく熱燗等を飲むと確かになんとなく身体が火照ってきた感覚になってしまいますが、実はアルコールの代謝産物である「アセトアルデヒド」が血管を拡張させるため、皮膚から大量に熱が放散されてしまい、身体が冷えてしまいます。
ですので、過度なアルコールの摂取をしてしまうと体温が低下しやすくなってしまいます。
勿論適量なお酒の摂取であれば体温を高める効果が期待できます。例えば日本酒に多く含まれている「アデノシン」は血管を拡張して体温を上昇させる効果があるため、ほかのアルコール飲料よりも長時間体温が高い状態(約2度ほど)を保つ事が出来ます。
ちなみにこの「アデノシン」は頭痛タイプの二日酔いの原因かもしれないといわれており、過度にお酒を摂取すると血管が拡張され血管が炎症を引き起こすことで頭痛が発生する場合があるといわれてります。
⑥タンパク質を十分にとる
我々が普段食事で摂取したエネルギーの約8割は熱になりますが、食事の量が少なかったり、胃腸が弱く栄養吸収が悪い人は熱生産が不足してしまい体温が低下しやすくなってしまいます。
そこで食事誘発生産熱量が最も多いのがタンパク質になります。タンパク質は脱アミノ反応やアミノ基から尿素を生成する反応の過程で運動とは関係なく熱を産生します。
またたんぱく質は熱を生み出す筋肉を作るため体温を維持する役割があります。
日常的に運動量が少ない人はタンパク質の摂取量を増やすと熱を発生しやすくなるため、タンパク質を多く含んだ食べ物の肉や魚、たまご、乳製品、大豆や穀物など摂取しましょう。